リハビリは毎日の生活の中に落とし込み、繰り返し行うもの

リハビリというと病院や施設などの特別な場所で、特別な器具や道具を使って行うもの、あるいは在宅で理学療法士さんに来ていただいて してもらうものというイメージを持っておられる方が多いのではないでしょうか? その認識は被介護者だけでなく医療関係者の中にもおられるかもしれません。

私は先ずその認識を変えたほうがいいと思っています。「リハビリは毎日(繰り返し)自分が働きかけるもの」と。 理学療法士さんや作業療法士さんとの関係も、自分の毎日の生活の中にリハビリを落とし込んで、その遣り方と進捗情況を チェックしてもらうという関係に。

「新しい神経回路の構築による機能の獲得」という脳の可塑性の条件が主体的な意志による 繰り返しと新しい刺激にあると思うからです。 つまりどんな素晴しい指導を受けても、週に1度や2度では、損傷を受けてダメになった脳の代替を果たす刺激にはならないと 思うのです。繰り返し繰り返し自分が脳に働きかけないと。従って自分が主体になって継続させるためには、特別な設定や道具 を必要としない事が重要ではないでしょうか。

前の項で「福祉具の利用による代償機能による」 筋力の低下という事を指摘しました。障害を負った箇所に留まらず機能の低下・筋力低下は進行しています。

人の体は良くも・悪くも密接につながり影響しあっているようです。 失われた機能回復と同時に、それ以上に「損傷を受けた影響を少なくし、支障のないように体を維持する」ことが重要です。 それには日常生活動作の中にリハビリの要素を組み込む事を勧めます。 しかし、リハビリのためのリハビリをやっている事で、十分とお感じになっておられる方が多いようです。

私はそれが出来ているから偉そうにいうのでなく、出来ていなくて私自身がそのツケを身をもって感じている からいうのです。