住宅改造・福祉具について

私が福祉住環境コーディネーターの資格を取ったのは、新築マンションに手摺の設置を自費(介護保険の住宅改造費で 公費負担が認められるのは居住している住宅に限り、新築で居住実績がない場合は認められない)で依頼し、 それが全く使い物にならないことがキッカケでした。

お陰で移り住んだ後、新たにトイレと風呂に介護保険を利用して、手摺を補充しました。
住宅改造・福祉具を利用する利用者の状態・時期・その選択が重要です。
特に住宅改造に関しては、公費負担が生涯(住居を変えない限り)で僅か20万ということを考えると (手摺を数本付けるだけで6〜7万?)慎重に考えることが大切です。

それと何よりもトイレに据えた立ち上がりを助ける手摺を例に挙げると位置を決めることがすごく難しいと思います。 これは手摺のお世話になった人しか解らないと思います。確かにテキストでも障害の進行によって位置や太さが 大切であることが書いてありますが、病気や障害によっては一日の中でもその程度が変動しますし、 取り付けた時より良くなっても・悪くなっても、使いづらく・役に立たないどころか邪魔にすらなります。 この点をケアマネや事業者に相談し、説明を受けてください。 出来れば改造に着手する前に家具の位置や紐等を利用する工夫をお勧めします。

それに比べるとレンタルの福祉具は状態によって取り替えることが出来る点はありがたいです。
しかし、一度そういうものに頼ると余程の意志を持たないと 頼ってしまうということを心すべきです。そういう私もボタンを留めるのが難儀ですのでボタンエイドという自助具 を使っていますが、コントロール出来ない指先を時間をかけて試みることをしなくなりました、結果ボタンエイドなし ではボタンを留められなくなりました。

つまり人の身体は使わないと機能が衰えていくこれは多分頭で理解する以上に 深刻なことです。

私自身、3年前は床に座ること、寝ることが難儀で、避けていました。しかし、ストレッチを始めて 床に座ったり・寝転がることが避けられなくなりました。最初はうまく屈めず膝や肩・頭から崩れ落ちる ような状態でした。起き上がるときはその数倍も大変で何分もかかっていました(今でも立ち上がりは ベッドや家具・手摺を利用しますが)しかし毎日毎日やっていると時間も短くなり、危なっかしさも取れてきました。 慣れもあるでしょうが、使うことで自然と必要な筋力が付いてくるのだと思います。

生活の維持・改善という目標に基づいた、リハビリ・住宅改造・福祉具導入を

住宅改造・福祉具導入がバリアの解消、能力の低下という観点だけで、専門の事業者に委ねられがちですが、 リハビリによる生活能力の獲得、という観点を絡めた広い視野で考えるべきでしょうが、 数多くの事情があって、現実は程遠いというのが実情のようです。