介護に携われている人が勘違いされているなと思う事がある。 身体の不自由なお年寄りや障害者と接しておられる内に、自らの行為にいつの間にか陶酔し、 善行を施している自分を高みに置き、介護を必要とされる人を見下す上下の関係を持って、 臨まれていると感じてしまう。あくまでも業務としての契約関係に基づいて行われている筈なのに、 立ち場は対等でなく、「〜してあげている」というニュアンスの籠った「だから・・従いなさい」 という意味合いを感じてしまう。
そんな人たちは、驚くほど利用者との約束の時間にルーズ(無頓着)である。
私は杓子定規に約束の時間に5分や10分遅れた事を問題にするつもりはない。
利用者から利用者のお宅を休息もなく、車で移動されていることを考えると多少の前後は致し方ない。
しかし、約束の時間に遅れた時に「遅れて申し訳ない」とエクスキューズするのは、マナーだと思うのですが、
それを云われる方は稀である。寧ろ、そんなことが度重なってそれとなく指摘すると怪訝な顔をされる方の方が
多かった。
どんな人にも時間は平等で、その貴重な時間を無為にさせてしまったことを詫びるのは、常識ではないか?
例え、遅れた側に止むを得ない事情があったとしても・・。厳しいビジネスの現場では、不慮の事態も予測して
時間を守るのは常識なのだから。
それとも単独での外出が困難な者は、常にベッドにいて年がら年中暇を持て余していて、
約束など不要だと思われているのだろうか?ADLに支障をキタス者には、約束の時間前に排泄等を済ませ、備えなくてはならない。
困難になればなるほど時間は掛かり、人によっては他人の手を煩わせなければならない。
介護の現場に従事していて、そんなことにすら思いが至らないのだろうか?
しかし、ヘルパーさんの名誉のためえに言っておく、調理や家事全般・身体介護の担い手であるヘルパーさんは時間で
厳しく管理されておられる所為か、時間厳守の方が殆どである。
ここに上げた事例は、事業者の指定を取り消されるようなモノではない。 多分、ニュアンスこそ多少違ってもよくある風景と私は思っている。 利用者さんの中には、私が嘗てそうだったようにそんなものだと受け止められている方も多いに違いない。 又、制度自体が複雑で誤解されている方も多いに違いない。