(広義の)教育について

私は退職後、暇にまかせていろんな事を考え、悩み、勉強しました。 そして初めて、「自分の意志で学ぶこと」が楽しいということを知りました。

算数・数学・宇宙・科学・生物etcどれ一つをとっても明日から生きていくのに 直接役立つことはありません。なのに「もっと知りたい」「あれはどうなっているのだろう」 と探究心が湧いてきました。そして「あーそういうことだったのか」「エーッ!」とか 思わず声を発していました。理解するのに随分時間がかかるのですが、 無理なく頭に入ってくるのです。(残念ながら、すぐ忘れてしまいますが)

長い長い教育期間にその楽しさを教えてくれる教師にめぐり会いたかったと今痛切に思うと共に、 子供の主体性を引き出す事に情熱と時間を割くことを許す社会環境が未来を担う人への大人の義務と考えます。

安直に答えを与えず、答えに到る試行錯誤の中に驚きや・喜び・発見を見出し、 主体的な意志を引き出すことを評価する教育環境を作らないと、 マニュアル頼りの応用力の効かない、打たれ弱い、人の多様性を受け入れられない 画一的な人間が多くなるのではないかと思ってしまいます。

その意味では現代の教育者・指導者は、高得点を積み重ねてきただけの人が多いのではないでしょうか? 彼らだけでなく親や大人に求められるのは、答えを教える人ではなく、試行錯誤を共にし見守ることの出来る人ではないでしょうか? 人の自発的な意志を引き出し、その力を実感させる余裕が、社会に必要なのでしょうが・・・ あまりにも本人の意志に係わりなく結果だけを求めることに汲々とし、それを由とする世の中になっていないでしょうか