理学療法士(PT)さんや作業療法士(OT)さんの協力を得て

私はストレッチと運動療法で改善の途上にあります。全身のありとあらゆる筋肉が鉄の塊のように固まって 動かなかった筋肉を柔軟にして機能を獲得するには、私一人の力だけでなく理学療法士(PT)さんや看護師さんを始め、たくさんの人の協力 があって可能になったと思っています。

しかし、リハビリのアプローチを病歴や症状にあわせてたくさんお持ちのプロのPTさんに、 30分〜40分もただストレッチだけを(朝晩自分一人でストレッチに取り組み、訪問看護士さんにもストレッチを手伝って もらった上に週二回の訪問リハビリでもストレッチをしても、私の身体を緩めるには時間が足りませんでした。 随分柔軟になったとはいえ今も同様の時間配分を続けています)お願いするのはエネルギーのいることでした。

根拠のない理屈と私の感覚だけを頼りに、彼らを説得するのは大変でした。説得する事の大変さよりは、その後の感情的なわだかまり を考えると、気持ちは萎え、暗澹となりました。

私自身がそんな経験をし、他の人からも好ましくない話しを数多く聞いていても、彼らの協力を 必要とする理由は、彼らがお持ちの専門的知識と技術を高く評価しているからです。 医学的・生理学的知識に基づいた知識と手技をお持ちの理学療法士さんに病歴や障害歴・関節の可動域を踏まえて、 課題を設定し、実施し結果を分析し、アプローチの方法を検証しながら、 無理のないストレッチや運動療法をすることが出来れば格段に効果が上がると思うからです。

その思いは私に運動療法を教えてくれたPTさんを知ってから、ますます強くなりました。 彼女と出会うまではストレッチだけでした。それでも経過に書いたような改善はありました。 そのPTさんと出合って脳に働きかけるアプローチに気づきました。新しい事への挑戦の大切さを知りました。

脳への働きかけ「当事者の主体的な参加」と「繰り返しアプローチする事」と「新しい事への挑戦」 が脳の可塑性を引き出す条件と言いました。そのテンを踏まえるとリハビリの当事者とPT・OTさんとの 関係も変わってきます。一方的に進めたり、お任せするのではなく、目標と経過・到達点を確認しながらリハビリを進めるのです。 そうする事で当事者の主体的意識を引き出すのです。

「繰り返し」と「新しい事」も人によって違います。しかし、週に1度や2度のリハビリでは、脳は新しいネットワーク は構築してくれません。自分一人で繰り返しアプローチする事が不可欠です。 「新しい事」も、例えば「手の機能回復」と言う事は同じであっても、私のように触感や位置感覚を喪失したものそうでない人とでは、 新しいことも変ってきます。誰にとって新しいのかを忘れがちです。その際に繰り返しの成果を・当人にとって新しい事が何かを、 PTさんは生理学的知識に基づいて客観的に判断し、アドバイスをくれるパートナーになるのです。

ここで私とそのPTさんが訪問リハビリをどのように進めているかお話します。参考にしてください

そのPTさんには週に一度、時間は約40分来てもらっています。私の居室で行いますが、 半年に一度ビデオを回しながら歩行を見てもらいます。 歩行の様子を時系列に見ることで、ストレッチと運動療法が歩行にどう現れているかを客観的に捉えるのと、 私自身が自分の歩行を見ることで、PTさんの指摘を納得して受け入れられるようになります。 そして、何よりも私の参加意識を高める事になります。 サイトで紹介している座位や立位の姿勢の写真は、リハビリを始めた時点と経過後の変化を私に確認させる目的でPTさんが 撮られたものです。 一人で行っているストレッチの写真は、身体の使い方などをアドバイスするためにとられたものです。 それをHPで紹介するため流用させていただいただけです。ビデオも写真も私からの提案でなく、PTさんからの提案によるものです 、その上機材までPTさん持参です。私は同様のことを他の人に望むつもりは更々ありません。多分、過剰なお仕事です。 敢えてお話しする理由は、そんなPTさんの気持ちが私に届かぬ筈なく、私を奮い立たせ、一層前向きにするからです。

先ず始めに、室内を数歩歩いて見てもらいます。次にその時取り組んでいる運動を見てもらってチェックしてもらいます。 これで3〜5分くらいです。次に張りの強い筋肉の場所を告げソコを集中してストレッチを受けます。 {今は腰や背中、各筋肉の筋腹(中程)}ストレッチを受けながら、1週間の体調変化や気づいた事・気がかり・ 課題解決のアプローチ法について話をします。本当はストレッチされている場所に集中する方がいいのですが、 コツが解っているのと、時間がイクラあっても足りないためです。

冒頭に書いた理由から、彼らを説得し協力を得るのは骨の折れることです。 出来れば避けて通りたいことです。 しかし、既にそこから「主体的な挑戦」は始まっています。自分の体調改善のために他人を説得するのも必要な一歩です。

私がここに書いている運動療法は、音楽に合わせて跳んだり・ 跳ねたりすることでも、器機を使うことでもありません。 動きがコントロール出来ない場所を「意識して動かす=脳に働きかけること」をいいます。 私の運動療法は、「出来る・出来ない」ではなく、「やる」指令を脳に出させることです。 「出来ない・やれない」を理由に使わなくなってしまった回路に刺激を与え、使わせるのです。 従って、医療関係者の方がお使いになられている運動療法とは随分異なると思います。