脳に働きかける

脳には、ある脳細胞がダメージを受けその機能を果たせなくなっても、他の脳細胞がダメージを受けた脳に代わって 機能を担う働きがあるそうです。 又、脳細胞は樹状突起という触手のようなものを使って他の脳細胞と情報伝達を行っているそうです。 その樹状突起を伸ばしてのシナプス結合は、マンネリ化した事では変化せず、脳にとって未知な事・新しい刺激に対してシナプス結合を 増加させるそうです。

リハビリによる脳へのアプローチが、シナプス結合を増加させ脳の代替機能による機能の獲得に関係している事は明らかなようですが 、どのような刺激をどの程度与えると脳の可塑性と呼ばれる「新たに神経回路を作って機能を獲得」する機能が働くようになるかは、 まだ不明のようです。

実のところ
「脳の可塑性」についてはつい最近知りました。「シナプス結合を増加させる」とか「神経回路を作る」といった理屈も 門外漢の私にはピンときません。それよりは、人の脳を真似て作られたコンピューターは脳の足下にも及ばないのに、 そのコンピューターですらショートカットを始め、いくつもの方法やもしもの時の機能が準備されているのに「脳にそれが無い訳がない」 という理屈の方が私にははるかにリアリティーがあります。 しかし、理屈は励みにはなりますが、私を突き動かし続ける源にはなりません。 私の源は、明らかに小脳が萎縮しているうえに、位置情報や感覚情報が殆ど失われているのに手を動かしたり、歩いたり出来る事実です。 正常に機能しない位置情報・感覚情報も私が諦めてしまって感じようとしていないだけで、感じようとすれば復活するのではないかと 密かに考えています。

以前通販番組で痩せたい箇所に電気刺激を与えて、その箇所の筋肉に刺激を与えて「何もせずに部分痩せできるマシーン」の広告を よく目にしました。今ではその広告を目にしないのは、効果がなかったからなのでしょう。

何もしないで楽をしてなどあり得ないのです。私は自分の主体的な意志による刺激が「脳に新たな神経回路を作る 」鍵のように思えてなりません。つまり、刺激は他動的なものでなく、自分が「目や鼻や口や手や指や足など」 を動かそうとする時にだけ、それに対応する脳細胞や神経回路が機能を果たせないときに代替箇所を作るように思います。 私が再三、他人任せを警告し、「出来る・出来ない」でなく「やろうとする気持ち」を強調するのはそれが理由です。 リハビリで成果を出すには「何が何でも良くなってやる」という思いを持続し、 口だけでなく形として積み重ねる事がポイントだと思います。私が「意志」に拘る理由はそこにあります。

それを実現させるには が不可欠ではないかと思っています。

どうしてそう言えるのかとお思いになられるでしょうが、それを証明するデータも、資料もありません。 体験からとしか申し上げようございません。

私の体験は、医療に係わる人からは相当の反論がありそうです。 しかし、人間の機能は使わなければ、どんどんその機能が失われていく。 この表現には異論は少ないと思われます。 人の身体のありとあらゆるパーツは脳から指令が出ているようです。

使われない機能の影響はどこまで及ぶのでしょう? 衰えていくのは、端末だけでなく、その機能を司る脳神経回路一式なのです。 しかも、各機能を司る脳細胞は樹状突起という情報伝達の触手のようなものを縦横無尽に伸ばして他の機能を司る 脳細胞とも密接に繋がっているようです。果たして衰えるのはその脳機能一式だけといいきれるでしょうか?