2007.11/25 バランス・リハビリ

立ち上がり時に尻もちをつくことの多い人、伝い歩きの人、摺足で歩く人等々。 人は転倒しそうになったり、バランスに不安を抱くようになると事故防御が働いて 腰が引けて、後傾姿勢になる。その姿勢のまま立位や歩行に入ると、安定を保つ範囲は極めて狭い 範囲に限られ、そこから少しでも重心がズレると転倒してしまう。そうなってしまうと 「腰を引かずに」と指摘されても直せるものではない。 まして「こんな風に」と言われて矯正されたら、身体は崩されまいとしてもっと腰は引けてしまう。

その形を直すためには、正しい重心の位置の姿勢と後傾姿勢の違いを自分の身体で掴んで、 意識的に自分で正しい形に変えていくことがポイントだと私は思っている。 正しい重心の位置の姿勢と後傾姿勢の違いを感じる事は容易ではないと思う。

「鏡を見て」と指摘される人も多いが私は反対だ。鏡を見てというのは、自分の状態を鏡を通して 確認することになってしまう。常に都合よく鏡がある訳ではないし、危険だ。 感じようと努めると最初は到底感じられっこないと思われていたものが、繰り返し繰り返し感覚を 研ぎ澄ましていると感じられるようになる

多分、殆どの人はリハビリの中(歩行にしろ立位にしろ座位や腹這い等々)で自分の重心の位置を 意識して感じるようなリハビリをせずに、ただ立ち上がったり、歩行したり、 手を伸ばしたりされているのではないだろうか?重心の位置を感じるというのは、重心の位置がズレて不安定 になった時に常に安定した位置に重心を置く事に繋がっていると思っている。つまり転倒しにくい、 転倒しそうになっても立て直せる範囲が拡がると思う。

次回からはどんな訓練をどんな風にしたかを書きたい。 但し、これはあくまでも私の場合であり、文章にならないニュアンス、リスクが伴っていることを 了解して欲しい。