「ストレッチと運動療法で歩けるようになりますか?」とよく聞かれます。 誰しもお思わず口にしたくなる質問です。私自身何度も自分にそう問いかけながら続けてきました。 歩行に限らず、どうすれば改善するかを自問自答しながら、今までやってきました。 改善の道があると信じているので続けてきたので、「そうでない」と思われる方は、お止めになればよいとしか言いようがありません。 ただ、「私と同じことをしていて歩けるようになりますか?」という質問には、NOだと思っています。
何故なら、SCDのように歩行や言語を司る脳細胞や中枢神経が損傷を受け、その機能が働かなくなった場合には 学習によって再獲得することが必要だしそれが可能だと思っているのですが。 その際学習過程で「ツッカエル」場所、その表れ方は皆違うと思うからです。 例えば、東大に入学するのに合格者と同じ事をして、合格できるかというのと同じです。 能力というと、スタート地点から開きがあって、努力を放棄させてしまうニュアンスが込められるので、私は好きでないのですが、 その能力以上に、躓く場所が皆違うのが普通だからと思うからです。
躓く場所が違うのですから、そこを乗り越える具体的方法が違うのは、当然ではないでしょうか? 寧ろ、私とは違う場所で躓いているのに私と同じことをしていて、超えられるわけはありません。 厄介なのは、勉強の場合には躓きの場所も理由も特定しやすいのですが、リハビリにおける機能回復では、 会って見いないと分からないし、試行錯誤を繰り返さないと分からないし、当人がそれを学習し身につけるためには 相当期間に渡って、脳と身体で覚えなくてはならないから相当の覚悟と強い意志が当人に問われます。
この種の事は、表現を変え、「リハビリ通信」の過去ログでも「ストレッチ&運動療法」でも「間違ったリハビリ」でも 「運命を変える」でも「意志のページ」でも再三再四触れておりますので、ストレッチや運動療法の形以上に時間を割いて 読んで理解してほしいと思います。