2007.5/14 リハビリ指導者との関係

今、訪問リハビリを週に二回別々のPTさんから受けています。 一人の方が約3年、もう一人が約1年半になる筈(記憶が定かではないですが)です。 そのお二人を含め、これまでに5人ものPTさんのお世話になってきました。

その実体験から言えることは、一人として同じやり方(例えば、歩行改善のリハビリを行うに当たって、「どのような事を」 「どのように進めるか」)をする方はいらっしゃいませんでした。 例えば、ストレッチ一つを取り上げても、手技は勿論のこと、進め方・考え方は違っていました。 最初は、それが不思議でしたが、時間を経るごとにそれが当然で、そういうものだと考えるようになりました。

その理由は、歩行にしろ話すことにしろリハビリは「こうすればこうなる」というような単純なものではないからだと思われます。 それはリハビリという医術が未熟だからではなく、リハビリが目指すものが対象者の個別性に依拠するからではないでしょうか? 従って、療法士さんは各人がそれぞれの研究と経験を重ねながら、 それぞれの主張と手技で試行錯誤を重ねながら、対象者の改善のため「何を」「どのように進めたらよいか」という課題に その都度模索しながら対象者と向き合うというのが本当のところではないでしょうか? (勿論、こういう症状がある人にはこういうケアが必要とか、この部位は こっちに曲がるとか、働きはこうとかいう基本的な共通項目はあるのですが)

つまり、リハビリの対象者が例え同病者といえど一人一人皆異なる肉体的事情と経過を持ち、環境も違うからだと思います。 それは筋力や関節の可動域、既往症・症状、運動能力も違いますし、早急に克服すべき生活上の困難も家族構成や 住環境も一人として同じ人はいません。つまり、医師とは違い、現実の日常生活や個人の肉体的・心理的状況に即応した 療法が求められるからではないかと思います。

それと、対象者の意識というか関与による違いが結果に大きな影響を与えるから尚一層違って来る筈です。 それは週に1度か2度のリハビリを受けその間何もしない人と、一人で学習を積み重ねている人との違いという事だけでなく 対象者の決意の深さというか意志の程度がリハビリそのものに大きく作用すると考えるからです。

つまり、リハビリはプロの指示に基づいて行おうと、間違いなくプロとの共同作業だからです。 対象者次第でリハビリの進め方も成果も違うからです。 そこで、理学療法士さん(プロ)に有効なリハビリや成果を求めるだけでなく、 自分の体の中からの変化や声・ニュアンスをプロに伝えることを是非して欲しい そして両者の意思の隔たりや食い違いを埋め、同じ目線で同じ方向を見て共同作業をするという意識でいてほしいと思います。 プロだから分かって当たり前・配慮して当然とは思わない事です。 分かろうとしない人は論外として、当人にしか分からない事・当人にすら分からないことだらけなのですから。